作品の感想

「転々」の感想。人間情緒溢れる名作!

思春期を迎えて、反抗期の最中に居る人におススメします。家族がいるのは当たり前というのは、実はとんでもない間違いです。以前、赤ちゃんポストというものが話題となり、世間を賑わせました。赤ちゃんの世話ができない赤ちゃんは、そのポストに入れられ、代わりに他の人間に育てられます。
親がウザい、親にいなくなって欲しいと感じる方には、その家族がいる当たり前というのが当たり前ではないという認識を持ってもらいたい方に是非おススメできる作品です。

作品情報

出演: 小泉今日子, オダギリ ジョー, 岸部一徳, 岩松了, 三浦友和
監督: 三木聡

ストーリー&見どころ

井の頭公園をぶらぶらと出発、目的地はぼちぼちと霞ヶ関。到着期限はナシ―。見知らぬ二人の東京散歩の旅は、借金取り福原のとんちんかんな提案から始まった。散歩の合間に出会うとんちんかんな人々と悲喜こもごもなハプニング。そんな東京ワンダーランドで二人が向かうのは・・・。

アマゾンより

「転々」のネタバレなしの感想

とてもじんわりとした優しい気持ちになりました。そして家族をもっと大切にしようと思いました。無償の愛を注いでくれる家族という存在は、本当に大切なのだなと感じます。
やがて親は老け、自分より先に他界してしまうのがほとんどのパターンだと思いますが、それだからこそ大切にしたいと思いました。時間は有限で、いつまで親がいるか分からないからこそ、ありがたみを感じるのではないかなと思います。
そして、父の日や母の日には、さりげなく感謝の気持ちを込めて、プレゼントなどをしようと思いました。
なにもしていないのに、食事をつくってくれる母親。毎日満員電車に乗って会社に行く父親。寡黙だけれど、心優しい弟。彼らがいなければ、きっと今の私はいないと、強く感じました。





※ここからはネタバレありの感想になります。まだ見ていない人でネタバレはちょっと困るって方は見ないようにしてください。



「転々」のネタバレありの感想

とにかく素朴な映画。時に奇をてらった演出もありますが、俳優の三浦友和さんとオダギリジョーさんが歩いているだけで、ちょっとした出来事の連続が日常なんだなと思い、その出来事出来事で感じたことを話せる相手がいるのは、とてもありがたいことだと感じました。。
印象的なシーンは、カレーライスを食べてオダギリジョーさんが泣くところ。1度オダギリジョーさんと三浦友和さんが物理的に迷子になり、一生懸命お互いに所在を探すところ。最後のシーンで、妻を殺した三浦友和さんが霞ヶ関で警察に出頭しようとしたとき、オダギリジョーさんが駆け出すところです。
最後まで特に変哲があるわけではない日常。三浦友和さんのダンディーな演技や、オダギリジョーさんの少しやさぐれた感じが、とても良かったです。
しかし、特筆すべきなのは岩松了さんの破天荒な演技です。少し頭のネジが緩んでいる彼女が演じる役は、トリッキーで、平々凡々とした日常にちょっとしたスパイスを後半に入れてくれます。それが映画がだれない要因になっています。若いのにすごく役作りに熱心だと感じました。
最後、霞が関の警察に出頭しようとして、オダギリさんはどのような選択をしたのかとても気になる終わり方をしたのも良かったです。出頭するのを止めたのか、それとも家に帰ろうとしたのか。それを想像して自分なりのエンディングを考えるのもいいなと思いました。